恐怖のバス停

毎日の登校時と下校時

電車とバスどちらを使いたいか

子供に聞いている。

 

少し前までは電車派だったのが

最近ではすっかり2階建てバス派に。

 

毎朝バス停でバスを待つのだが…

 

かなりの確率で、ある老人がいる。

 

車椅子に乗り

手すりにはたくさんのビニール袋に入った荷物

通りゆく人々に水やティッシュを売っている

身なりがキレイとはとても言い難い

 

いわゆるアレだ。

 

この前はケガをしたのか

救急車と警察車両が近くに停まっていて

 

運ばれるのかと思いきや

救急隊員がシビレを切らし

老人にNO!  I SAID NO!と捲し立てていた。

 

救急車に電子レンジを運ぼうとしていたからだ。

警察官3人も説得。1人は呆れ顔。

老人は頑として持って行こうとしていた。

 

バスが来たので

結果どうなったかは分からないが

翌週にはまたバス停にいた。

 

 

 

そして恐怖を感じた日は

大雨が降っていた夕方の時だ。

 

いつものようにバスで家の最寄りに降りた

 

すると突然日本語で話しかけてきたのだ

 

コンニチハーー

 

そして明らかにワザと水の入ったペットボトルを

目の前に落とす。

老人はヨロヨロと拾う

 

子供は戸惑い、立ち止まる

 

「大丈夫だよ!行こう!」

雨だし子供も傘をまっすぐ持たず濡れていて

早く通りたかった

 

すると

 

老人が突然

立ち上がって子供に触ろうとしたのだ

 

咄嗟に避ける

 

今度は老人はゴニョゴニョ言いながら

私が持っていたオレンジジュースを

取ろうとしてきた。

 

は?

 

ジュースが届かないと悟ったのか

私の袖を掴み、水を持たせようとしてきた。

飛びかかって来そうな勢いだった。

 

あり得ない。

以前、老人は他の子持ちのご家族にも

似たような事をしていた。バス停で。

 

具体的なやり方は違えど

ドサクサに紛れて何かを買わせようとする

その魂胆は同じだった。

 

事情があるのは分かる。

 

お金がないなら働けばいいじゃない

とマリーアントワネットみたいな事は言わない。

けど、簡単に身動きが取れない

小さな子持ちを狙うやり方が

 

非常に気に食わなかった。

 

 

WHAT IS YOUR PROBLEM!

 

日本人だからナメられているのか?

と思い、怒鳴ってみた。

バス待ち客の視線を一斉に浴びる。

 

だけど。

 

こちらの人は強いなあと感心したのは

そこから言い訳をしてくる所だ。

 

「水を買って欲しかっただけだ!」

 

あなたから何も欲しくなんかない。離れて。

(※実際は非常に汚い言葉で)

と言い残しその場を去った。

オレンジジュースもゴミ箱にポイ

 

買うわけないだろ…

 

子供は硬直。

怒鳴った私もオトナ気なかったが

強制的に買わせようとするのは違う。

しかも余計な演技まで交えて。

というか、触らないで欲しかった。まじで。

 

普通に怖いし笑